テレビやラジオで、地名を指すときに例えば「東京都は練馬区」とか「宮城県は仙台市」などという言い回しを耳にしますが、とても違和感があります。この表現は正しいのでしょうか。この場合の「は」の意味が分かりません。単に語調を整えるために「は」をはさんでいるのでしょうか。
実は俺も気になってはいたんだよな、これ。なんだか気持ち悪い言い方だなあと。「の」でいいじゃないかと。
「は」は格助詞ではなく係助詞なので、この場合は「話題を提示する」働きを持っています。国語学では「うなぎ文」と呼ばれる文章があり、食堂でうなぎを注文する際に「僕はうなぎだ」というものです。「私は魚のうなぎである」ではありませんね。「私うなぎを注文する」ですよね。「は」という助詞は「も」と同じく「主題を提示する」働きを持っております。「東京は練馬区」を現代語訳すると「東京についての話題を今から話しますが、練馬区」です。国文学科出身
よくわかったようなわからんような。高卒ナメんなよ(謎)。「は」という助詞の働きは何となくわかった。しかしどう考えても「僕はうなぎだ」と同じとは思えないんだよなあ。「僕はうなぎだ」というのはその食堂に知人か誰かと一緒に入った上でその誰かに「お前何にする?」と問われない限り言わなくないだろうか。その前提で「僕はうなぎにするよ」という意味での「僕はうなぎだ」だろう。店に一人で入って「僕はうなぎ」なんて言う奴はいねえ。まあ言ってもうなぎが出てくるのだろうけど。丼かどうかは知らんが。でも「東京都は練馬区」は違う。先ず前提がない。誰も問わずともレポーターが一方的にその言葉を押し付けてくる。ヤバい。「東京都の練馬区」と普通に言えばいいのに。お前「は」って言いたいだけだろ。
でもそのような使い方が認められているのだから認めろと言われればそれまでなのだが。テレビやラジオでしかそんな言い方聴いたことないので放送界かどこかで定められていたりするのだろうか。
似たようなもので音楽系の番組の「織田裕二でオーバーザトラブルです」みたいな言い方もキモい。しかしこれに関しては「織田裕二のオーバーザトラブルです」となると途端にダサい。不思議だ。ニポンゴ難しいネ。
(2010-12/01 21:21)